前回の続きです。
参照した動画はこちらです。

 

途中の「だから東アジア史を勉強し直そう、俺たちは」という発言こそ、このシリーズを通して武田鉄矢氏が伝えたかったことなのではないかという気がします。

 

武田鉄矢:おはようございます、武田鉄矢です。

 

水谷加奈:おはようございます、水谷加奈です。

 

武田鉄矢:えー、学校では教わらなかった朝鮮史、半島史、半島の歴史について。これは語ってらっしゃる方が台湾の作家さんで、黄文雄さんという方。この方はちょっと何か、韓国に対してはあんまりいい思いをしてらっしゃらないようで、もう1冊丸ごと罵倒に次ぐ罵倒という。韓国の方がお気の毒なぐらい。

 

水谷加奈:えっ、黄さんは台湾人でらっしゃるんですよね?

 

武田鉄矢:まあ、中国の方なんでしょうけど。何かやっぱりちょっと。その辺、だから東アジア史を勉強し直そう、俺たちは。うん、本当知らないんだ。とにかく、今日話す話は、台湾の黄文雄さんから見た韓国の話でありますね。

 黄さんは、その韓国、あ、朝鮮半島に対しては事大主義、絶えず中華中原に起こる勢力に敏感に反応し、中国皇帝に、その、気に入られるために必死になって生き延びたという。で、そういう歴史的遺物がいっぱいあるそうで、ヨンウンムン、迎恩門という、これはあの、中国の皇帝がやって来たときにくぐる門がちゃんとあって、で、その使節団がやって来たときのためのホテルがモファガン、これは、「華を慕う館」って書くという。こういうふうにして、儒教精神にのっとって礼を尽くすんですね。

 ところが、その名付け親の明そのものの力が弱くなり、北方から女真族、満蒙八旗が中国にウワーッと攻め入って、今度は清をつくろうとしたとき、その朝鮮軍はすぐに呼応して、もう清軍の先頭に立って、あ、ごめんなさい、満蒙八旗、その攻め入る女真族の先頭に立って、明の人たちを虐殺したとまで書いてありますね、黄さんは。そして、今度出来上がった清の太宗に向かって九叩三拝、頭を9回床にたたきつけるがごとく拝み、3度拝み倒して礼を尽くし、その、明から私たちを助けてくれたと清の皇帝にすがりついたという。そして、朝鮮、韓国に残ってるらしいですが、大清皇帝功徳碑っていう記念碑を建てて。

 あの、韓国とか半島の人の面白さは、碑、建てるんですね、何かあるごとに。で、だから、こんときは清の皇帝にお世話になりましたっつって大きい石碑を建ててるんですが、これ、今もあるらしいですけど、今はね、屈辱碑って読むんですって。

 

水谷加奈:ええっ。読み方が変わっちゃうんですか?

 

武田鉄矢:変わっちゃったんだ。前はね、大清皇帝功徳碑だったんですが、今は屈辱碑っていうね。その、清に押さえ込まれて苦い目に遭わされたっていう。

 

水谷加奈:すごい、その、手のひらの返し方がすごいですね。

 

武田鉄矢:きれいですよね。

 

水谷加奈:そうですね。

 

武田鉄矢:なんか。まあやっぱり、だから半島で生き抜くための知恵ですよ。もう、クルクルクルクル変わってないといけないと。で、私は美しいと思うんですが、黄さんはもう「何だ、そのやり方は」と言って、はっきり言って軽蔑してらっしゃるんですね。

 ただ、ここで面白いのは、韓国のあっちこっちにこういう記念碑がいっぱい建ってるってことですよ。あの、韓国というのは恨みを忘れないために記念碑を建てる文化を持つんですよ。だから、日本大使館の前には慰安婦の像を建てるというね。うん。あの、そういう、その「恨(ハン)」を忘れない、憎しみを忘れないために記念碑をという。だから、いっぱいあるみたいですから、それを訪ねて歩くだけでもなかなかいい勉強になると思いますよね。ええ。

 この黄さんは、逆にね、あの、韓国から受けた屈辱を忘れない台湾人なんですね。で、これは1992年、中韓国交樹立したときなんですが、金泳三第14代大統領なんですが、中国と国交が樹立した瞬間に、韓国は台湾いじめを始めるんですね。うん。とにかく弱者に対して徹底していじめる。で、その、弱みを攻めること、それが外交の最大の手段だと思っていると。うん。

 それから、台湾をののしるときも「国連を追われた哀れな国」って、何か言っちゃったらしいですね、こんときの政府の偉い方がね。だから台湾の方、やっぱり、そらーやっぱり恨んじゃいますけど。まあね、手のひら返しはね、もうやっぱり外交戦術としては当然でありますから、だからやっぱりパッと手のひら、中国と手を結んだ瞬間に、その、台湾の悪口をパッと言うとかっていうのは、もう手のひらを返すっていうのは、やっぱり外交の手段ではあるんですけども。

 それから、黄さんはこんなことも言ってらっしゃいますが、サッカーのワールドカップ覚えてる?

 

水谷加奈:はい。

 

武田鉄矢:あんときの対ドイツ戦でね。

 

水谷加奈:対ドイツ戦、はい。

 

武田鉄矢:うん。プラカードが上がって、ドイツの選手たちがもう血相を変えたらしいんですけども、「ヒットラーの息子は帰れ」っていうプラカードがバーッと立ったらしいんですよね。

 

水谷加奈:えっ、それはその、サポーターというか応援の席に?

 

武田鉄矢:韓国のサポーターが、韓国が勝つように。

 

水谷加奈:うわあ……。

 

武田鉄矢:ねえ、それでちょっとやっぱり顔色が変わったみたい。でも、その、弱みがあったら徹底して攻めるってのは韓国の人たちのね、あれですよね。ええ。

 で、やっぱり勝つためには何でもやるというね。これ、あの、FIFAランキングにあるんですけど、過去100年間、ワールドカップにおける10大誤審というのがあるんですけど。

 

水谷加奈:はい、誤審。

 

武田鉄矢:ね。それが記録してあるんですが、その10大誤審のうちの四つが2002年の韓国戦であったらしいんで。

 

水谷加奈:へえー……。

 

武田鉄矢:ええ。それはやっぱりすごいですよね。偉い! 何が偉いかよく分かりませんが。この続きはあしたのまな板の上で!